不溶性食物繊維とは
不溶性食物繊維について
植物の細胞壁の構造物質が中心となっていて、水に溶けず、水分を吸収して膨れます(イメージとしてはふえるわかめちゃん)。このため、腸壁を刺激して腸の蠕動運動を盛んにし、食物の残りかすなどを速やかに体外に排出してくれます。
不溶性食物繊維の効能
腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を盛んにし、消化管を通過する時間を短縮させます。 消化管内で水分をかかえ込んで容積を増加させます。それによって糞便の量を増やして便の排泄を促進します。
なるほど寒天学
便の体積(量)を増やしたい、または腸を動かしたい場合は「不溶性食物繊維」を。 便を軟らかくしたい場合は「水溶性食物繊維」を摂る必要があるということですね。
[1]「腸が動かない(弛緩性)タイプの便秘」の場合
・便の回数が少ない
・お腹があまり動かない(ごろごろ言わない)
・年をとってからの便秘(蠕動運動する回数が減った)
このようなお悩みをお持ちの方は「不溶性食物繊維」をたくさん摂ると、
便の体積が増え、腸が刺激されて動きやすくなります。
[2]「腸が変な動きをする(痙攣性)タイプの便秘」の場合
・おなかはごろごろいっているのに便がおりてこない
・いつもコロコロ便・便秘と下痢を交互にする
・環境の変化(思春期、進学・就職、結婚など)がきっかけで便秘に
このようなお悩みをお持ちの方は「水溶性食物繊維」を多く摂りましょう。
※痙攣性タイプの便秘の方が「不溶性食物繊維」を多く摂ると、腸が刺激されすぎてしまい、かえって腸管の大きな運動がおこりにくくなり、コロコロ便が促進されてしまう場合があります。